現在、30歳以降のニートや無職が増えており社会問題となっています

※ニートとは仕事をしていないこと、職業訓練を受けていないこと、学生ではないことが、ニートと呼ばれる条件となっています。また無職とは、現在仕事に就いていないことを言います。(詳しくは「ニート・無職・フリーターの定義の違い」でも解説しています。)

現在、30歳以降のニートや無職の人はどのような暮らしをしているのでしょうか?また30歳以降のニートや無職が就職をしたい場合、どのようにしたらよいのでしょうか?

そこで今回は30歳以降向けのニートや無職の人気ブログ7選を取り上げながら、30代ニートや無職の生活スタイルや正社員への就職を目指すにあたっての実情について考察します。

30代ニート・無職ブログ7選

社畜からニートへの転生記

このブログはブラック企業に勤めており、「精神がぶっ壊れる前に会社から逃げ出したいニート志望の社畜」と称した筆者の、退職までの記録やニートになった後の生活ぶりについて書かれているブログです。

退職までは社長面談、引継ぎ、退職前の挨拶といった退職までに行った行動を毎回の記事で[進捗]という形で記載されています。また退職までには時間がかかると言っており、総務部の動きが遅いといった退職までのトラブルも記載されています。

退職後は「ニート○日目」というタイトルで、年金や健康保険といったその日行った退職後の手続きについて書かれていたり、実家での農作業について書かれています。

ニート生活は今年の10月から開始されたということで、今後も日々の生活の様子が投稿されることでしょう。

退職をするにあたって必要なことや、退職後の日常について知りたい人におすすめのブログです。

URL:https://syachiku-neet.muragon.com/

phaの日記 毎日寝て暮らしたい

このブログは、ニートブロガーとして有名であり、シェアハウス「ギークハウス」の発案者でもあるphaさんの日常を記したブログです。

phaさんは、京都大学卒業し就職後、28歳のときにインターネットとプログラミングに出会い、勤めていた会社を退職しました。今は「日本一のニート」を目指してブロガーとして活躍しています。

ブログでは写真を交えながら、phaさんの日常の気づきが独自の視点で淡々と書かれています。

著書も出版しており、

などを出版しています。テレビ出演や講演実績も多数ある方です。

働かないで生きることをポジティブにとらえており、終身雇用が崩壊した昨今、会社を辞めて無職になったとしても幸せに暮らす考え方と方法を提唱しています

URL:http://pha.hateblo.jp/

中年おばニート生存記 アラフィフ女SNEPがネットで生きていく決意をした

このブログはタイトルにも記載があるように、アラフィフ女性でSNEPである筆者が同じ状況になる人たちの励みになるようにと開設されたブログです。

ちなみにSNEPとは、”solitary on-employed persons”の略称で、ニートと定義が似ているのですが、正確には無職者のうち、家族以外の人と2日以上連続で接点がない人のことを指すそうです。

筆者の夢は「ネットで稼いで普通に生活できるようになること」だそうで、試行錯誤している様子がブログには書かれています。

ブログには筆者の現状がリアルに描かれています。例えばこれ以上親戚に迷惑をかけられないという思いから、生活保護の申請を試みるも、今の筆者の状況だと生活保護の申請が却下されることが分かり、切実に悩んでいる様子が垣間見えます。

かと言って、企業で働くことは病気と隣り合わせなため恐怖を感じているなど、生きる上での様々なジレンマが書かれています。他には年を重ねるにつれて見えてきた健康面の心配について書かれていたりと、30歳以降の無職者が人生を生きていく上での現実に直面した筆者の素直な感情を知ることができます。

ニートや無職として生活する上での、他人には中々言いにくい感情を知ることができるブログです。

URL:https://obneet.hatenadiary.jp/

ニート株式会社のブログ

このブログの筆者は個人ではなく、一企業の「NEET株式会社」が個人や会社の日常を記載しているブログです。

まずNEET株式会社は2013年に元ニートだけで設立された企業でニートをテーマとした事業を行っています。例えば「レンタルニート」という事業を行っており、ニートをレンタルすることで遊び仲間や飲み友達になってくれるという画期的な事業です。

そんなユニークで革新的な企業が記載しているこのブログ。当ブログには、事業の話よりはメンバーが交代で元ニートの日常が中心に投稿されています。

お遍路の記録を毎日投稿されていたり、病院での検査の体験記、ニュースへの批評、座右の銘の解釈…などなど、ジャンルが多岐にわたります。働かないことへの個人の感想について書かれているというよりは、筆者一個人の日常で起こった出来事が比較的ポジティブに書かれています。

筆者も日替わりで変わるため色々な方のニートや無職者の日常を一気に知ることができます

URL:https://blog.neet.co.jp/

ニートが社会について考えるブログ

このブログは、「賃金奴隷社会に対するモヤモヤの言語化」を目的として、賃金奴隷から解放されるためにはどうすればよいかの筆者の意見が記載されています。

人間が働くことは賃金奴隷であるとしており、奴隷以外の人生が許されない不条理について問題提起しています。

ブログの中では、新しい概念として日本でも言われ始めた「ベーシックインカム」の是非や、障害者雇用の水増し問題については、働くことが前提となっているからこの問題が起きるといった意見が書かれています。また「働かない人は惨めだ」という世間の価値観についても批判をしています。

働くことは何なのかといった、働くことへの思いを巡らせたい人にとっておすすめのブログです。

URL:http://hatarakutokoganai.blog.fc2.com/

明日は晴れるかな アラサーニートの日常を綴るブログです。

このブログは、アルバイト経験後に無職になり、人と話すことが苦手なアラサーの筆者が日常の記録を投稿したブログです。

無職のままいることはよいと思っていないものの、ニートを卒業する勇気がないという、繊細な筆者の心情が書かれています。ニートだと運動不足になりやすいとのことで日ごろの運動不足解消の方法について書かれていたり、連休中の出来事など書かれています。今後も日常の中で働かずにいることへの自分への葛藤が書かれていくでしょう。

ニートでいることの筆者の複雑な思いを知りたい人におすすめのブログです。

URL:http://teruterubozu521.livedoor.blog/

30代職歴無しが正社員を目指すブログ

このブログは、筆者「底辺やる夫」氏による、30代職歴無しが正社員を目指す過程が書かれたものです。

スロプロだった時の代打ちしていたときの経験談が書かれていたり、派遣社員中の派遣現場で起きたできごとをアスキーアートを交えながら綴られています。例えば異常事態!これは予想できなかった その1では、筆者が派遣会社に行って派遣を終了したいと申し出たら、反対に派遣会社の営業マンにスカウトされた話が書かれています。

日常で起こった出来事を事実だけ記載するのではなく、筆者の感情がアスキーアートを交えながらシュールに書かれています。また職場で出会った人たちの様子が面白く書かれており、笑いを誘います。

ニートや無職からの就職への挑戦の様子を楽しみながら知りたい人におすすめのブログです。

URL:http://musyoku.tokyo/

まとめ

今回は30歳以降向けの無職やニートブログ7選をまとめました。ここで今回紹介したブログのタイトルを再度記載します。

それぞれのブログには無職になったことにより直面する生活の変化についてや、再就職への道のりなどが記載されていました

また無職でいることの世間からのネガティブな評価に悩んでいることが赤裸々に書かれていました。一方、無職でいることをよしとして、企業で働くという従来の就職観からの脱却を目指すものもありました

さらに、いきなりニートから無職から正社員を目指すというよりはまずは短期のアルバイトや派遣社員として職に就くことからはじめている様子が書かれたブログが多かったです

正社員への就職はハードルが高いため、できるところから始めることを提唱していました。通常、ニートや無職でいると、同居中の家族や、身近な友人からどうしてその人がニートになったのかをいまいち理解されないということも少なくありません。何となく働きたくないから働かないといった怠け者のレッテルをはられることも多いのではないのでしょうか。

※ちなみに「40代ニートや無職者によるブログまとめ」では正社員への就職のハードルの高さを嘆く一方で、30代よりも自身で生計を立てていくために奮闘する姿が描かれているブログが多かったです。

しかしながらニートや無職になった経緯は人それぞれで、過去の労働経験がトラウマとなってしまいニートになった方によるブログも存在していました。よってブログを通して、統計では見えてこない、個々のニートや無職になった事象を知ることができるでしょう。

一般的に就職活動を30歳以降になってから行おうとすると、年齢がマイナス要因になり、思うようにはいかないものです。企業の求める人材と、応募者の希望する職種にズレが大きいことが、30歳以降の就職で起こりがちなことです。

30代になってからは、20代の就職活動とは異なり、過去の仕事での実績と、実績を元に企業に対してどんな貢献ができるかアピールする必要があります。同じ中途採用でも、会社が期待することは20代と30代とでは違うため、20代とは異なる30代の転職活動の苦労もあるものです。

そこで今回紹介したブログを読むことで、30歳以降でニートや無職でいることへの悩みが解消されたり、30代からの就職が上手くいくことを祈っています。